新米会社員のビジネス書レビュー

とある地方企業の新米技術者が、会社で生き抜く術を学ぶためにビジネス書を読んでレビューするブログです。

レビュー『やり抜く力 GRIT(グリット)』

書名:やり抜く力 GRIT(グリット)

サブタイトル:人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

原題:GRIT The Power of Passion and Perseverance

著者:アンジェラ・ダックワース

訳: 神崎朗子

 

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

 

この本を選んだ理由

書店や新聞で度々話題になっていた本なので。知人の勧めもありました。

昔に比べ、自分のやり抜く力が落ちてしまっているような気がしているという悩みもあります。

内容

本書は、私が「やり抜く力」について学んできたことの集大成である。

主な章立ては三段構成になっています。第1章がやり抜く力の本質とその重要性、第2章がやり抜く力の内側からの伸ばし方(=自分での伸ばし方)、第3章が外側からの伸ばし方(=他者の力を伸ばす or 他者に力を伸ばしてもらう)という構成です。

レビュー 〜やり抜く力の本質を学ぶ〜

骨太の内容、構造の理解が必要

なかなか骨太な内容、分量です。最近流行っているビジネス書の中では、比較的重いテーマであると感じました。

原文は英語だと思われ、英語独特の構造だてされた文章であることは間違いないでしょう。ですが、一つのトピックの分量が大きく、また様々な研究も引用されており、意識して読まないと本筋がどこにあるのかわからなくなってしまいそうでした。

目次を参考に、構成を理解しながら読み進めることが有効です。

やり抜く力の本質と、その重要性

第1章は、やり抜く力の本質とその重要性を示す内容です。筆者自身の経験、筆者が行なった研究、あるいは他者の体験談など、様々な角度からやり抜く力について考察がなされています。基本的には、心理学に関するテーマが中心です。

やり抜く力がある、ということは、「情熱」と「粘り強さ」を併せ持っていること、という主張が本筋です(原題も直接それを示しています)。

個人的に気に入ったのは以下の表現です。

達成=スキル×努力

スキル=才能×努力

よって、達成=才能×努力×努力=才能×(努力)^2

物事の達成には才能も重要だが、それ以上に努力が大きく効いている、という主張をよく表しています。

やり抜く力を鍛える4段階

第2章は、やり抜く力を自ら成長させるために必要な4つの段階を説明しています。順に「発見」「練習」「目的」「希望」と続きます。

この中でも、「発見」「練習」「目的」の3段階を「スキルを伸ばすための段階」と位置づけ、「希望」を「継続した努力を行うための段階」としており、最初の3つと最後の1つは役割を分けているようです。最初この辺りがわからなくて、読んでいて迷子になってしまいました。

「これをやればやり抜く力が伸びる」ではなく「やり抜く力が強い人たちはこれをしてきた」という感じです。

他者との関わりでやり抜く力を鍛える3つの方法

第3章では、 外側からやり抜く力を伸ばす方法、すなわち他者との関わりの中でやり抜く力を鍛える方法が3つ、示されています。これらは順序立てられているわけではなく、あくまで同列と言えます。本章で紹介されている順に「育て方」「課外活動」「集団」となります。

ここでも、多くの研究事例や経験談が数多く引用されています。

方法論ではなく、本質を学ぶ本

本書は、やり抜く力を伸ばすためのノウハウを学ぶ、ということよりも、その本質を学ぶことに焦点が当てられています。

内容も重厚なため一読しただけでは内容をしっかり理解することが難しく、何度も読むことで効果が得られると感じました。その内容を学ぶだけではなく、散りばめられた多くの情報から必要な行動指針をすくい出し、自ら実践に移すことが必要でしょう。

 

気に入ったフレーズ

因果応報のほうがお説教よりも、はるかに効果があるというわけだ。

 

それでは。