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新米会社員のビジネス書レビュー

とある地方企業の新米技術者が、会社で生き抜く術を学ぶためにビジネス書を読んでレビューするブログです。

『アイデアのつくり方』レビュー

 

書名:アイデアのつくり方

原題:A Technique for Producing Ideas

著者:ジェームズ W. ヤング

訳: 今井茂雄

解説:竹内均

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

 

 

この本を選んだ理由

イデアに関する本を読むと決まってこの本が参考文献として出てきます。気になって以前購入しましたが、その後機会に恵まれず読むタイミングを逃していました。今回時間があったので読んでみた次第です。

内容

それは、私たちの意識下で進行するアイデア形成の、長い、目に見えない一連の心理過程の最終の結実にほかならないのではないか。

 もしそうなら、この心理過程は、意識してそれに従ったり、応用したりできるように跡付けてみることができないものだろうか。

この本は、題名の通り、そして引用の通り、人がアイデアを形成する際に必要となる原理を2つ、そして必要な5段階を方法論、ノウハウとしてまとめた一冊です。筆者は広告代理業界の方ですが、あらゆる分野に応用できるアイデア形成のノウハウであることは間違い無いでしょう。

レビュー 〜事実の関連性を追求する習性〜

イデア形成のバイブルとも言うべき本

イデア形成に関する書籍を読むと、決まってこの本が参考として挙げられています。また、ネットの書籍レビューでも多くの記事が書かれているようです。今回初めて読んでみて、確かにアイデア形成のエッセンスが詰まっている良書だと感じました。筆者の経験談としてまとめられている点もかなり好印象を持ちました。

一読するだけなら1時間もかからない分量ですが、かなり読み応えがある内容だと思います。今更自分がレビューすることもないかもしれませんが、やはりこの本を読んで考えたことを記しておくことも必要だと感じました。

大切な二つの原理

本書は主に2つのテーマを扱っています。アイデア形成に必要な原理と、実際にアイデアを形成するための方法、心理過程についてです。

イデア形成に必要な原則は2つ。一つ目はアイデアとは既存の要素を組み合わせるということ。そして二つ目は、物事の関係性を探ろうとする習性が必要である、ということです。

イデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない

 

だから事実と事実の間の関連性を探ろうとする心の習性がアイデア作成には最も大切なものとなるのである。

特に、二つ目に重要性

一つ目の原理については、多くの本でも流用されている原則です。しかし、二つ目の原則については、意外と触れられることがあまりなかったように感じます(世の中のアイデア形成の本が本書の解説本でない以上、当然かもしれませんが…)。

そして、この原則こそがアイデア形成の力を養う上で知っておくべきことなのではないか、と感じました。いくらアイデアの種となる既存の要素を集めても、新しい組み合わせを生み出さなければ意味がありません。この事実の関連性を探る思考を”習性”レベルにまで身につけることで初めて、アイデアを形成する力が身につくのではないでしょうか。

そして、この習性を練磨することは誰にでも可能である、と本書では述べられています。

ところで、この心の習性は練磨することが可能であるということは疑いのないところである。

本質をついた5段階のノウハウ、だが…?

この後、この二つの原理を前提として、アイデアを形成するための方法論が5段階に分けて展開されていきます。その詳細を知るには本書を読むことをお勧めしますが、かなり本質的で核心をついていると言えるでしょう。

ですが、本質的であるあまり、やや具体性に欠けるのか……?といった印象も持ちました。この方法を意識した上で、アイデア形成の手順をより具体的に示した書籍を参考にすると更に良いかもしれません。個人的なオススメはやはり『考具』でしょうか。

 

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

 

 

どうなりたいか?

イデアを自分で生み出せる、問題に対する解決策を自分で考え出すことができる、という力は、今後の社会で特に重要な力であると感じます。そういった能力を持った人間になりたいと強く思います。

実践したいと思うこと

事実の関連性を探る習性を身につける

本書では良い方法の一つとして社会科学の勉強をやることを挙げていますが、自分には明らかにハードルが高いでしょう(笑)。普段から事実を額面通りに捉えず、関連性を思考する癖を身につけたいと思います。どうやれば身につけられるのかはまた考えねばなりませんが。

情報収集を常に行う

ある問題を解決するには、その問題に関連する情報と、一般的な社会的知識の両方が必要になると本書では述べています。特に一般的な知識に関しては、情報感度を上げるという意味でも、常に新しい情報に触れる機会を作っていく必要があるでしょう。

気に入ったフレーズ

 原理と方法こそがすべてである。

 

それでは。