新米会社員のビジネス書レビュー

とある地方企業の新米技術者が、会社で生き抜く術を学ぶためにビジネス書を読んでレビューするブログです。

『超・箇条書き』レビュー

書名:超・箇条書き

サブタイトル:「10倍速く、魅力的に」伝える技術

著者:杉野幹人

 

超・箇条書き―――「10倍速く、魅力的に」伝える技術

超・箇条書き―――「10倍速く、魅力的に」伝える技術

 

 

この本を選んだ理由

箇条書きに興味を持ったというわけではなく、色々なところで紹介されていた本なので読んでみたいと思いました。書店に行くと平積みされていただけでなく、新聞やインターネットの記事でも紹介されているのを頻繁に見かけました。

内容

短く、魅力的に伝える箇条書き。そして人を動かす箇条書き。

それらを『超・箇条書き』と呼ぶことにする。

 筆者自身、なんどもビジネスの場で箇条書きに救われたそうです。また、仕事のできる人も総じて箇条書きを使いこなしている。それらの技術をまとめて凝縮したものを超・箇条書きとこの本では名付けています。

そのエッセンスを紹介し、更に使い方まで紹介しているのが本書です。

レビュー 〜箇条書きの技術って恐ろしい〜

超・箇条書きとはコミュニケーションの技術

前述の通り、超・箇条書きは短く、魅力的に情報を伝え、人を動かす技術です。すなわち、コミュニケーションの質を向上させるためのスキルと言い換えてもいいでしょう。

実際、箇条書きはビジネスにおいて結構使われることが多い技術です。メールやプレゼンといったものが特に最初に頭に浮かんでくるのではないでしょうか。そう言った相手に情報を伝える場で箇条書きを使いこなすことができれば、かなり心強いコミュニケーションスキルになりそうです。

必要な要素は3つ、構造化、物語化、メッセージ化

超・箇条書きに必要な要素として、筆者は3つの技術的なエッセンスを紹介しています。

一つ目は構造化。これは、相手がその箇条書きを読んだ際に、一瞬で理解出来るようにすることを指します。超・箇条書きの条件「短く」に該当します。そもそも、箇条書きは相手に素早く情報を伝えるための技術。一瞬でわかってもらえる構造にしなければお話にならない、ということでしょう。

二つ目は物語化。相手の関心を引く箇条書きにすること。これは超・箇条書きの条件「魅力的」を実現するための手法です。情報を伝えるだけでは「つまらない」と思われてしまう。だから「面白い」と思ってもらえるために必要な要素です。

三つ目はメッセージ化。これは、相手の心に訴えかけ、動いてもらうようにすること。超・箇条書きの最後の条件に合致します。端的にまとまっており、内容も面白い。その上で、「それで何?」と言われずに相手の心に響かせるための手法です。

 

もちろん、これらのノウハウは本書にてより詳細に語られています。ですが、ここでそれを詳しく話してしまうのは勿体無い。興味がある人は是非読んでみてください。

情報量は減るが、相手の情報処理の負荷を減らす

構造化、物語化、メッセージ化を徹底すると、それはただの文章や生データと比較すると情報量が減るということにつながります。ですが情報量が減る代わりに、より分かりやすく、面白くなり、更に自分のメッセージも乗せることができるようになる。

すなわち、それは相手がするはずだった情報処理を、自分が代わりにやってあげる、ということにつながるでしょう。

箇条書きは「使えるやつ」かどうかが判断される恐ろしい技術

ここまで来るとお分かりかと思いますが、箇条書きには作った本人がどのような情報処理をしているか、すなわちどのような思考をしているかが、概ねわかってしまうと言えます。当然、その人の思考がわかれば「こいつはデキるやつだ」「こいつは使えない」ということも判断することができてしまいます。

箇条書きは、特に学校や職場で教えてもらえる技術ではありません。実際、私自身が思っていた箇条書きのルールとも結構異なる部分がありました。なのにそれを見られるだけで自分の思考回路を見られてしまうのって、結構恐ろしいと思いませんか。

 

そして逆に、箇条書きを鍛えることは思考回路を鍛えることそのものに繋がると言えそうです。

実践したいと思うこと

超・箇条書きをマスターする

まずは、この本に書いてある『超・箇条書き』をマスターすることが必須でしょう。読書ノートに要点を書き写して、できるだけ毎日見るように心がけたいと思います。

仕事の現場で使えるようにする

本文の最後はこのように締めくくられています。

『超・箇条書き』を知るだけではもったいない。

『超・箇条書き』でコミュニケーションが上達するだけではもったいない。

さあ、『超・箇条書き』の腕を磨き、世界中の人たちにあなたの伝えたいことを伝えよう。

実際、この超・箇条書きはコミュニケーションを超えた力を持っているノウハウと言えそうです。ですが、まずは自分の仕事に活かすことから始めなければ、と思います。

もっとも使用頻度が高そうなのはメール。その次に業務報告の書類作成、といったところでしょうか。それらの場面で使いこなせるようにトレーニングしていきたいと思います。

気に入ったフレーズ

 売り上げが大きいからと、国内ユニクロ事業を先にもってきたら、この説明会のコンテキストでは物語が流れないのだ。

ユニクロの決算説明会資料における箇条書きを例に示した時の説明文。やけにカッコ良い。 

 

それでは。