「伝える力」レビュー
書名:伝える力
サブタイトル:「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!
著者:池上彰
この本を選んだ理由
「年収を上げる読書術」にも紹介されていた書籍。以前から気になっていたところ本屋で見つけたので。
内容
「伝える力」とタイトルにありますが、「話す」「書く」だけでなく「聞く」ことも含めた、コミュニケーション力を向上するための一冊。
特に、日本におけるビジネスを想定して書かれていると感じました。
レビュー
池上彰さんと言えば、「週刊こどもニュース」のイメージが未だに強く残っています。文章もそのイメージ通りの語り口で書かれており、非常に分かりやすくさらさらと読み進めることができました。
読んでいく中で最初に納得したのはこの一節。
ビジネスパーソンはそもそも、話すことも書くことも、プロではありません。
言われてみればその通り。その道のプロではないという自覚を持ち、学び続ける姿勢を持つことが、伝える力を伸ばすためには不可欠である、という主張にはとても説得力を感じました。
他にも説得力のある主張がいくつも。この説得力の所以は、先ほど述べた分かりやすい文体の他に、秀逸なたとえ話を数多く用いている点にもあると思います。ビジネスの場で実際に起こりそうなシュチュエーションや、誰もが知っている芸能人のテレビでの一コマ、多くの人の記憶に残っている政治家の一面、などなど……。池上彰さんならではの手法の一つであると言えそうです。
また先ほども述べましたが、日本でのビジネスを想定したコミュニケーションが書かれているのも、この本の大きな特徴です。一箇所ですが、アメリカとの対比が書かれていることからもそう感じ取れました。海外におけるコミュニケーションに明るいわけではないので見当はずれな考え方かもしれませんが、日本ならではのコミュニケーションの機微を理解するにも良さそうな一冊です。
ビジネスにおいて、伝えるということ、すなわちコミュニケーションは、いつの時代も必要なスキルでであることは間違いないでしょう。だからこそ、その「伝える力」を分かりやすく説明しているこの本が長く売れているのだと思います。
実践しようと思ったこと
- 知らない人に教えることができるようになるまで調べる、という意識を持つ
- 人の話にきちんと耳を傾ける
- 文章を書いてから提出するまでの間に「寝かせる」
それでは。