『「きちんと考える」技術』レビュー
書名:「きちんと考える」技術
サブタイトル:東大首席卒業大手予備校の授業コンテスト全国優勝の著者が教える
著者:吉田裕子
思考力シリーズ第3弾。
この本を選んだ理由
前回までと同じく、問題解決のための思考力を養いたいと考えたから。
総評
考えの妨げになっている(かもしれない)思考のワナと、そのワナを抜け出すための技術を比較しながら紹介する内容になっています。技術はだいたい40個程度。実際の課題解決や実務に近づけた内容が中心となっているため、実践的な有効活用が期待出来る内容になっていると思います。
レビュー
前回や前々回レビューした本は、「考えるとは何か?」といった根本的な内容が主軸となっていました。しかし、この本は一転してよりライトな内容になっており、正しく考えるためのちょっとした思考のコツ、習慣といったものが中心に書かれています。「すぐにでも日常に取り込める」というのが一つのテーマであると言えます。
すぐに実践に取り込めるという意味で役立つ一冊になりそうですが、より根本的な「思考とは何か?」と言った内容の本と組み合わせることでもっと大きな理解を得ることができるのではないかと考えました。内容も時々被ってますし。
脳内でじっくり考えていませんか?
という問いに対してワナ頭の中で考えをめぐらせる
技術紙に書き出して考える
などはその最たる例と言えるかもしれません。「言語化してアウトプットする」という手法に対しては今までもアプローチがありましたが、今回はより具体的な内容となって技術が紹介されていました。
思考が煮詰まった時にこう言った技術を持ち合わせているだけで、結構スムーズに仕事が進むようになるんじゃないかな?と、それぞれの技術を身近に感じることができました。その身近さこそが、この本の良い点ではないかと思います。
実践したい技術
- 「拡散思考」と「収束思考」のメリハリをつける
- 興味、関心ばかり追わずに、異質なものにも目を向ける
- アイデアはまずは質よりも量を重視して考える
それでは。