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新米会社員のビジネス書レビュー

とある地方企業の新米技術者が、会社で生き抜く術を学ぶためにビジネス書を読んでレビューするブログです。

「思考のチカラをつくる本」レビュー

書名:思考のチカラをつくる本

サブタイトル:判断力・先見力・知的生産力の高め方から、思考の整理、アイデアのつくり方まで

著者:白取春彦

 

 

この本を選んだ理由

業務の中で、問題解決がうまくいかない事態に出くわしました。そこで、問題解決に必要な思考力とは何か、を知るために幾つかの本を参考にしました。

概要

自分自身で考えることがなければ、他人の考えに流されたままになり、人任せの人生になってしまう。そうならないために、しっかりと自分の頭で考えるための方法が述べられています。考えるためのノウハウ、トレーニングというよりは、考えるということ自体を深く理解するための本です。

レビュー

「思考」に関するやや抽象的な内容が中心になっており、理解するのに結構時間がかかる本だと思います。また、この本を読んだからすぐに考える力が上がる、という類のビジネス書でもありません。

章が進むごとに「新しいことを考え出す思考プロセス」「論理的思考」「言葉の必要性」「考えに行き詰まった時の打開策」という内容になっています。その中で筆者の最も主張していることは、考える力を養うためには読書が必要である、ということでしょう。本を読むことがすなわち考える練習になると述べられています。その上で、時々この本の内容を思い出して「正しく考える」クセを作っていく、ということが必要になりそうです。

自分のビジネススキルに直結する、というわけにはいかないと思いますが、考える力を養う上で知っておいた方がいい内容がたくさん詰まっているのではないか、と感じました。 

 

以下で、順を追って内容に触れていきます。

 

第1章では、紹介される「新しいこと」とは、

の三つを示しています。「アイデア」「原因究明」については、例を示しながらのプロセスの説明。「最適な方法」に関しては、「誤った論理の見抜き方」が主な趣旨となっています。

特に、新しいアイデア生み出すためには、アイデアを形にするための言語化が不可欠なのだそう。そのためには沢山の語彙を身につけていること、すなわち沢山の本を読んでいることが必要である、というのが筆者の主張です。

 

第2章では、第1章でも少し触れられた論理的な思考プロセスについて述べられています。三段論法を主とした演繹法、経験をもとに結論を得る帰納法の使い方について(特に演繹法について)の説明がされています。加えて、帰納法と似ている考え方である類推の危うさについても記述があります。

ですが、人間が論理で動く生き物ではない以上、理論だけで得た結論は決して現実的ではない、という形でこの章は締められています。第2章で論理的な正しさについてフォーカスを当て、最後に更にもう一歩踏み込みんでいる感じですね。

現実を無視すれば、理論家になれる。けれども、理論家が述べる理論は、フィクションなのだ。

 

第3章は、考えるためには言葉が必要、という内容に終始しています。なぜ言葉を必要とするのか、という点と、「偏見」や「常識」に囚われないために正しく言葉を使う必要がある、という点の主な二つに分けることができると思います。やはりここでも、読書の必要性が解かれています。

 

第4章では全体の締めとして、考えに行き詰まった時にどうするのか、という観点で話が進められています。ここで初めて思考のためのノウハウに近いものが紹介されます。

行き詰まった問題に関することをとにかく紙に書き出し整理する、輪郭の曖昧な言葉を使わずに問題をはっきりさせることで思考の方法を正しくする、といった方法が述べられています。いずれも、第3章までの内容を踏まえるた内容です。

 

そして最後は、思考を現実化するには、思考と行動を繰り返して考えを磨き続けるしかない、という内容で締めくくられています。

どんな考えでも、そのままでは無責任なフィクションであるからこそ、事実に有効である割合が増えるように、もっと考え続けるのである。

実践しようと思ったこと

  • 読書をすることで思考のトレーニングをする
  • 考えに行き詰まったら、問題に関して考えていることを紙に書き出して整理する
  • その際、主語と述語を明確にした短い文章を心がけ、曖昧な表現は避ける

気に入ったフレーズ

新しい考えは、新しい自分から生まれる。 

 

それでは。