新米会社員のビジネス書レビュー

とある地方企業の新米技術者が、会社で生き抜く術を学ぶためにビジネス書を読んでレビューするブログです。

『小さな習慣』レビュー

書名:小さな習慣

原題:Mini Habits : Smaller Habits, Bigger Results

著者:スティーヴン・ガイズ

訳: 田口未和

 

小さな習慣

小さな習慣

 

 

この本を選んだ理由

書店で平積みにされているのを見つけました。自分の習慣づくりになんとなく閉塞感を感じていたこともあり、読んでみたいと思いました。

内容

この本で述べられている小さな習慣とは、「自分のやりたい行動を失敗できないほど小さな単位に区切り、毎日実行する」というものです。

本書は、筆者の経験も踏まえながら、小さな習慣の持つ効果とその科学的、心理学的根拠、そして具体的な小さな習慣の生活への取り入れ方がまとめられています。

レビュー 〜なかなか習慣づくりが上手くいかない方へ〜

ポジティブな習慣を身につけるために

この本は禁煙やギャンブル依存症の克服を助けるための本ではありません。小さな習慣として取り入れるのは良い習慣だけです。つまり、あなたの生活を豊かにするポジティブな行動を、長く続けられるようにするのが目標です。

この本の主なテーマはここに凝縮されています。読書、運動といったポジティブな行動を生活に取り入れるための手法として、小さな習慣を利用するという内容が本書のテーマとして書かれています。

例えばその習慣が身につくことで悪い習慣に取って代わり、結果として悪い習慣を克服することができるようになるかもしれません。ですが、この本ではそれはあくまで副次的な効果として扱われているにすぎません。

これらの悪習慣は、生活の中によい習慣を取り入れることで徐々に追いやることができます。

ここで言う”悪習慣”とは、”怠け癖や不安、時間をだらだら無駄に過ごす習慣”といったものを指します。

どのくらい小さい目標なのか?

では、具体的にはどれくらい小さな習慣なのでしょうか?

例を挙げて先ほどの読書、運動で示すと、読書であれば1日2ページ、運動であれば1日腕立て伏せ1回、といった具合です。仮に疲れ切って家に帰ってきた場合でも、その程度ならできちゃいそう、というくらいまで区切られた本当に小さな行動です。以前別のビジネス書では”39度の熱があってもできること”という意味合いの表現が使われて射ましたが、ほぼ同義でしょう。

 

この小さな行動にどれだけの意味があるのか?本書を読むと詳しく書かれています。最も大事なことは「何か行動を始めるにはどうしても意思の力が必要であり、それが大きな障害となっている。だから、意思の力が最小限で済むよう目標も小さく設定する」、ということにあるように感じます。

自分の習慣が長続きしないわけ

私は毎日の習慣、という点において、例えば3日とか、1週間とかでやめてしまう、ということはそんなにありません。ですが、それが1ヶ月とか、3ヶ月とかになると話は別です。正直そういった長期スパンになると、続けている行動をそのまま身につかせることができているとは思えません。

翻ってこの本を読んでみると、その原因となる点が結構思い浮かんでくるような気がします。そしてそれらの原因は、この小さな習慣を身につけることで解決できるように感じて射ます。同じような悩みを抱えている人は、是非とも読んでみると良いのではないでしょうか?

 

例えば、1ヶ月や3ヶ月で身につけつつあった習慣をやめてしまう理由としては、生活の変化が挙げられます。読書であってもだいたい仕事が忙しくなると、色々と理由をつけてやめてしまうことがあり、そして一度やめてしまうともう先がなくなってしまう、ということがよくあります。

ですが、1日2ページ、であれば、どんなに忙しくても止めることはできないでしょう。そういった成功の体験を積み重ねることが、習慣を身につけるために重要な要素の一つのようです。

期待しすぎないこと

本書には、小さな習慣を取り入れるためにあたっての心構えについても書かれています。その中で特に自分にとって大事だと思ったことは期待しすぎないことです。

なにか小さめに設定した目標を達成し、徐々にその目標を大きくしていこうとすると、それが達成できなかった時にがっかりしてしまう。そういった心理状態を避けることが非常に重要なのだそうです。

目標以上を達成すると、潜在意識の脳は新たな期待値を設定します。(中略)そうならないように、自分の毎日の目標は変わって射ないのだとつねに意識しなければなりません。

いつも完璧を求めた結果、習慣が身につかなかった時にあきらめてしまう。そういった傾向が強い人にこそこの小さな習慣は効果を発揮すると思います。

どうなりたいか?

習慣づくりについては多くのビジネス書でも度々テーマとなっていますが、この本で述べられている手法はそれらのあらゆる習慣に応用が効く内容です。

他のビジネス書と上手に組み合わせて、ポジティブな習慣を身につけられるようになりたいと思います。

実践したいと思うこと

読書、思考のメモ書きをより習慣づける

現在続けている読書や思考のメモ書きも、時々やらなかったりする日がありどうしたものか、という考えを持っていました。この小さな習慣を上手く使えば、そういった懸念も克服できるような気がします。

小さな習慣を紙に書き出し、毎日チェックする

小さな習慣のポイントとして、習慣を紙に書き出し毎日チェックする、といったことも挙げられています(これ自体も一つの小さな習慣です)。より行動に具体性を持たせるためにもこれは徹底しすべきでしょう。

 

それでは。

『「人を動かす」ために本当に大切なこと』レビュー

書名:「人を動かす」ために本当に必要なこと

原題:How to be People Smart

著者:レス・ギブリン

訳: 弓場隆

 

「人を動かす」ために本当に大切なこと

「人を動かす」ために本当に大切なこと

 

 

この本を選んだ理由

本屋に平積みにされているのを手に取って。コミュニケーションは自分が伸ばすべき能力の一つだと感じています。題名よりも、パラパラと眺めた序文と目次で興味を持ちました。

内容

題名は『「人を動かす」ため…』と書かれていますが、必ずしも人を動かすことを目的にはしていません。

あくまで、人と良好なコミュニケーションを気づくために大切なことがまとめられている本です。

レビュー 〜円滑なコミュニケーションのために〜

原題"How to be People Smart"と邦題の違い?

私はこの邦題と原題のギャップにいささか疑問を感じました。

グーグル翻訳にかけると、"How to be People Smart" = 「人々がスマートになる方法」…う〜ん、この意味もイマイチ。

"People Smart"は直訳だと「人について賢い」でしょうか。つまり「コミュニケーション能力が高い」とすると、原題の意味は「コミュニケーション能力を磨く方法」くらいの意味合いになるのではないでしょうか。

必ずしも「人を動かす」という意味は無いように感じます。

 

訳者の別書『「人の上に立つ」ために本当に大切なこと』とシリーズ構成とするためにこの邦題がつけられたのではないか?と邪推しています。装丁もほぼ同じ印象を持ちます。

 

「人の上に立つ」ために本当に大切なこと

「人の上に立つ」ために本当に大切なこと

 

 

この本を読んで身につけられることは?

さて、ではこの本に書いてあることを実践することで、得られることは一体なんでしょうか?

 

「人を動かす技術」の意味を具体的に表現すると、次のようになる。

  • 人の気持ちがわかるようになる
  • 人の心をつかむスキルが身につく
  • 人とうまくかかわれるようになる

 

本書の中ではこのように表現されています。つまり、対人能力を向上させること、と言い換えることができます。その能力を高めることで、結果的に人に動かすことができる、という考え方でしょう。

簡単なことから徐々に始めるノウハウ集

 このプログラムから何を得るかは、あなた次第である。「人を動かす技術」は実際に使われなければ何の役にも立たない。

多くのビジネス書、こういったノウハウ集がそうであるように、知識そのものではなく、知識を得たことによる行動に焦点が当てられています。

この本は特にその傾向が強いでしょう。技術を身につけるための段階的な行動計画が、本書の軸となっています。最初はかなり簡単なことから。一つ身につける毎に、次のステップへ。

そして、それらの技術がなぜ効果的なのか、心理学的な観点からのアプローチも紹介されています。

 

この本は10の章立てがされていますが、それぞれの内容はかなり凝縮されており、読むだけならば本当にすぐに済んでしまいます。ですが、それらの技術を身につけてこそ、この本の価値に触れられるのではないでしょうか。

 

それでは。

新版『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』レビュー

書名:新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。

原題:The Artist's Way

著者:ジュリア・キャメロン

訳: 菅靖彦

 

新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。

新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。

 

 

この本を選んだ理由

何かのビジネス書の参考文献で見たと思ったのですが…なんだったか忘れてしまいました。元々は2001年に出版された単行本のようで、原書が出版されたのは25年前だそうです。それがこの度、25周年記念としてソフトカバーで出版されたようです。

内容

著者は作家として活躍する一方、創造性を回復するためのワークショップを開催している方です。この本はそのワークショップの内容(12週間かかるようです)を元に構成されています。

レビュー 〜創造性とは何か?〜

人間の中に眠る創造性を回復するための本

「どうすれば創造性を教えられるんですか?」

(中略)

「自分自身で創造的になるにはどうすればいいかを、教えているんです」

 人間の中には必ず創造性が眠っており、生きていく中で染み付いてしまった考え方がその創造性を阻害している。それを呼び覚ますための手段が、この本の主たる内容です。

ややスピリチュアルな、ともすると信じがたい理屈によって書かれている箇所も多いですが、おそらくこの本の本質はそこではなく、より実践的なトレーニングにあると思います。

そして、そのトレーニングに効果があるからこそ、25年経っても売れ続けているのではないでしょうか。

要するに、重要なのは実践であって、理論ではないのだ。

2つのツールと、12週にわたる課題

この本で紹介されている内容は、2つのツールと12週に渡る課題群に分けられます。2つのツールは、モーニング・ページアーティスト・デートと呼ばれるものです。

モーニング・ページは毎朝ノートに3ページ分、自分の意識を書き記す作業。アーティスト・デートは週に1回2時間程度、自分の気の向くままに出かけるなどして、自分の創造的な心に触れる時間を作ることです。

これらが本当に効果があるかどうかは私にはまだわからないですが、やってみる価値は十分にあるように感じました。特にモーニング・ページは試しにやってみると、一種の瞑想のようなものであり、毎朝気持ちの整理がつけられるものであると感じました。

 

12週に渡る課題については、その効果と合わせて本書で紹介されており、それがこの本のメインとなる内容でもあります。気になる方はぜひ手にとってみてください。

創造性とは何だろうか?

この本で主眼が置かれている創造性は、芸術方面の創造性、という意味合いで書かれています(原題もまさしくThe Artist's Wayとなっています)。ですが、私は芸術以外の創造的な感性にも働きかけがあるのでは、と考えました。

昨今の社会やビジネスの世界には(あるいはビジネスに限らずとも)、新しいアイデアや、それを実現したいと考え、実行する行動力などに価値があるという考え方があります。しかし、それは誰でもすぐにできるようになるわけではありません。アイデアを生んだり、自分のやりたいことを理性や常識の垣根を飛び越えて実行することもまた、創造性と言えるのではないでしょうか。

そうだとすると、この本を読むべき人は、芸術的な活動をする人、したい人だけには止まらないのかもしれません。

芸術家じゃなくても、読む価値はある

このプログラムをやり終えたからといって、すべての人がプロのアーティストになるわけではない。だが、実際にプログラムをやり終えた多くのプロのアーティストが、より創造的になったと報告してくれている。

改めて、この本で述べられている創造性は、芸術的な価値観に基づくものです。もちろん、この本の通りに実践するだけで誰でも芸術家になれる、というのは間違いだと思います。この本には芸術家が作品を生みだすために必要なスキルの習得、といった内容は書かれていません。本当に芸術の道を極めるためには、今までの人々が積み上げてきた歴史を知らない、というわけにもいかないのではないでしょうか(芸術家ではないので的を外した発言かもしれませんが…)。

 

ですが、この本はその前段階、すなわち自分の創作意欲を掻き立て、そしてその心を妨げないように行動するためのステップとして書かれている本なのではないかと思います。

もしそうであれば、やはり前述の通り、この本で書かれている創造性は、たとえ芸術の道とは縁のない人であっても、新たな価値を生み出すために必要な感性なのではないか、と考えます。

気に入ったフレーズ

創造性は現実に根ざしている。

 

それでは。

 

『あきらめない練習』レビュー

書名:何をやっても続かない自分を変える あきらめない練習

著者:植松努

 

何をやっても続かない自分を変える あきらめない練習

何をやっても続かない自分を変える あきらめない練習

 

 

この本を選んだ理由

書店にて平積みされているのを見て、その場で手に取って購入してしまいました。この著者のことは以前動画を見て知っていたので、その内容が気になり読んでみようと思いました。

内容

夢をあきらめる言い訳を言いそうになったとき、目の前の人があきらめそうなとき、

「だったら こうしてみたら?」

という一言を思い出してほしいのです。

たったそれだけで、自分やまわりの人の「新しい人生」が始まっていきますから。 

巻頭言より引用しています。これがこの本のテーマです。

夢や、自分のしたいことをあきらめそうな様々な場面で、「だったらこうしてみたら?」を合言葉にするだけで、よりよい人生を歩むことができる、という思いがこの本には詰まっています。

レビュー 〜経験から得た言葉「だったら こうしてみたら?」〜

私が見た動画

見たことがある方も多いかもしれません。YouTubeに投稿されているTEDの動画です。

youtu.be

この講演は「思うは招く」というテーマで語られています。今回レビューする本の合言葉「だったらこうしてみたら?」と一貫しています。

TEDの動画ですが日本語です。20分ありますが、話に引き込まれてあっという間に見終わってしまいます。

経験から得た教訓

動画の中でも、本書の中でも、度々著者の植松さん自身の経験が語られます。良い出会い、経験もありますが、読んでいて辛くなるような悲しい経験もこの方はされています。だからこそ、その言葉には確かな説得力があります。

この人自身が、「だったら こうしてみたら?」という考え方で自分の生き方をよりよくしてきた方です。

 

自分自身と、他人に対してかけるべき言葉

この本のテーマである「だったらこうしてみたら?」は、「あきらめる」という思考の停止、楽な方に逃げてしまいそうになる自分を変えるための言葉です。

考え続けること、試し続けることより、もしかしたらあきらめてしまった方が楽になることもあるでしょう。でもそれは、あきらめ方を他人から教えられてしまったから選んでしまう、というだけなのかもしれません。その他人もまた、誰かに「どうせ無理」と言われてしまった人なのでしょう。

 

時には大変な道を行かねばならないとしても、そういった連鎖を断ち切るために、「だったらこうしてみたら?」という言葉を、自分と、そして周りの人にかけてあげることが、自分のためにも相手のためにもなるのではないかと、この本を読んで感じました。

ビジネス書とは違う、人生訓

書店で見つけ、ビジネス書のつもりで購入しましたが、どうやら少し毛色が違うようです。装丁も構成も最近のビジネス書のようではありますが、中身は著者の思いが詰まった人生訓のような一冊です。

自分のためだけでなく、周りの人のためにも、まずは読んでみることをおすすめすることができる一冊だと思います。僕も、自分の周りの人と、何より自分自身に「だったらこうしてみたら?」と言えるようになれたら、と思います。

 

気に入ったフレーズ

 「だったら こうしてみたら?」

 

それでは。

レビュー『やり抜く力 GRIT(グリット)』

書名:やり抜く力 GRIT(グリット)

サブタイトル:人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

原題:GRIT The Power of Passion and Perseverance

著者:アンジェラ・ダックワース

訳: 神崎朗子

 

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

 

この本を選んだ理由

書店や新聞で度々話題になっていた本なので。知人の勧めもありました。

昔に比べ、自分のやり抜く力が落ちてしまっているような気がしているという悩みもあります。

内容

本書は、私が「やり抜く力」について学んできたことの集大成である。

主な章立ては三段構成になっています。第1章がやり抜く力の本質とその重要性、第2章がやり抜く力の内側からの伸ばし方(=自分での伸ばし方)、第3章が外側からの伸ばし方(=他者の力を伸ばす or 他者に力を伸ばしてもらう)という構成です。

レビュー 〜やり抜く力の本質を学ぶ〜

骨太の内容、構造の理解が必要

なかなか骨太な内容、分量です。最近流行っているビジネス書の中では、比較的重いテーマであると感じました。

原文は英語だと思われ、英語独特の構造だてされた文章であることは間違いないでしょう。ですが、一つのトピックの分量が大きく、また様々な研究も引用されており、意識して読まないと本筋がどこにあるのかわからなくなってしまいそうでした。

目次を参考に、構成を理解しながら読み進めることが有効です。

やり抜く力の本質と、その重要性

第1章は、やり抜く力の本質とその重要性を示す内容です。筆者自身の経験、筆者が行なった研究、あるいは他者の体験談など、様々な角度からやり抜く力について考察がなされています。基本的には、心理学に関するテーマが中心です。

やり抜く力がある、ということは、「情熱」と「粘り強さ」を併せ持っていること、という主張が本筋です(原題も直接それを示しています)。

個人的に気に入ったのは以下の表現です。

達成=スキル×努力

スキル=才能×努力

よって、達成=才能×努力×努力=才能×(努力)^2

物事の達成には才能も重要だが、それ以上に努力が大きく効いている、という主張をよく表しています。

やり抜く力を鍛える4段階

第2章は、やり抜く力を自ら成長させるために必要な4つの段階を説明しています。順に「発見」「練習」「目的」「希望」と続きます。

この中でも、「発見」「練習」「目的」の3段階を「スキルを伸ばすための段階」と位置づけ、「希望」を「継続した努力を行うための段階」としており、最初の3つと最後の1つは役割を分けているようです。最初この辺りがわからなくて、読んでいて迷子になってしまいました。

「これをやればやり抜く力が伸びる」ではなく「やり抜く力が強い人たちはこれをしてきた」という感じです。

他者との関わりでやり抜く力を鍛える3つの方法

第3章では、 外側からやり抜く力を伸ばす方法、すなわち他者との関わりの中でやり抜く力を鍛える方法が3つ、示されています。これらは順序立てられているわけではなく、あくまで同列と言えます。本章で紹介されている順に「育て方」「課外活動」「集団」となります。

ここでも、多くの研究事例や経験談が数多く引用されています。

方法論ではなく、本質を学ぶ本

本書は、やり抜く力を伸ばすためのノウハウを学ぶ、ということよりも、その本質を学ぶことに焦点が当てられています。

内容も重厚なため一読しただけでは内容をしっかり理解することが難しく、何度も読むことで効果が得られると感じました。その内容を学ぶだけではなく、散りばめられた多くの情報から必要な行動指針をすくい出し、自ら実践に移すことが必要でしょう。

 

気に入ったフレーズ

因果応報のほうがお説教よりも、はるかに効果があるというわけだ。

 

それでは。

レビュー『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか』

書名:世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか

サブタイトル:グーグルの個人・チームで成果を上げる方法

著者:ピョートル・フェリークス・グジバチ

 

 

著者はポーランドの方ですが、訳書ではなく元から日本語で書かれた本のようですね。

この本を選んだ理由

仕事術の本、特にスピードアップの本については、折を見て読むようにしています。今回もその一環として。

内容

印象的だったのは、世界より早く動いて成果を上げなければいけないというグーグルの強い使命感です。

この使命を達成するために実践されている方法について、詳しくまとめられています。表題”なぜ、メールを使わないのか”については早々に答えを出されてしまっています(笑)

レビュー 〜自分の仕事を壊して、10倍のスピードを手に入れる〜

1分1秒を争うのではなく、10倍のスピードを求める

世の中には、効率化やスピード化に関する様々なライフハックが出回っています。でも、たとえばキーボードのショートカットをたくさん覚えて1分1秒を短縮したからといって、劇的な変化は起きません。

この本の考え方を端的に表しているのはこの文章ではないかと思います。"今ある仕事をスピードアップする"のではなく、仕事を根幹から考え直して効率化を測る。そのための手法が散りばめられているのがこの本です。

チームがどう動くか、どうマネジメントするか

そのため、個人の業務だけに留まらず、チームとしてどう仕事に臨むのか、あるいは上司として自分の部署の業務をどうマネジメントするのか、といった点にも焦点が当てられています。会社での立場によっては直ぐに実践できないノウハウも沢山あるでしょう。

自分の立場で有効な手段を、その時々に合わせて使っていくことが必要です。

自分の仕事を壊せ!

そして、最も強く主張されていることが、「自分の仕事を壊す」ことの重要性です。

自分の仕事を自分でしなくて済むようにすることこそ、究極的な「効率化」であり、今後生き残るために必要なことです。

ここで言う「自分の仕事を自分でしない」とは、誰かに丸投げ、という意味ではもちろんありません(外注というのも一つの選択肢かもしれませんが)。無駄を省いて仕事をなくすということ、IT(情報技術)を使って自動化するということ、更にはAI(人工知能)に仕事を任せてしまうこと。こういうことができる人こそ、これからの社会で生き残っていける人材である、という主張がこの本には込められています。

 

実践したいと思うこと

自分の仕事を自動化できないか、常に考える

手間がかかって考える必要がない仕事、何度も同じことをしなければならない仕事など、自動化できそうなネタはいくらでもあるような気がします。自分で全て実践できるかどうかは別として、まずは常に考え、発信していくことが大事であると思います。

 

気に入ったフレーズ

 不思議の国に迷い込んだアリスのように、好奇心の赴くままに、おもしろいと思うことを追求していけば、それが自分のキャリアパスになるのです。

「オペレーションで成功するためには、自分の枠の中での『達成』が必要だが、新しい価値を産むためには、自分の枠を超えなければならない『成長』が必要」

 

それでは。

レビュー『孫社長のむちゃぶりを全て解決してきたすごいPDCA』

書名:孫社長のむちゃぶりを全て解決してきたすごいPDCA

サブタイトル:終わらない仕事がすっきり片付く超スピード仕事術

著者:三木雄信

 

 

前回のレビューの続きのようなものです。

この本を選んだ理由

前回読んだ鬼速PDCAが面白かったので、他にも読んでみたいなーと考えました。こちらも話題になっていたので。

内容

「自分で考えて、時間をかけずに、予定通りの成果が出る」

その方法がまとまっている仕事術の本です。

 

著者が実際に意識している仕事の進め方、PDCAサイクルを紹介する内容。『孫社長の〜』という言葉が示す通り、孫社長の掲げる目標を達成するために編み出された、ソフトバンク全体で基本としている仕事の考え方のようです。

レビュー 〜できる人のPDCAの共通点〜

ソフトバンクでの経験を元に書かれている本

ソフトバンクは、孫正義社長の元で常にフルスピードで物事が進んでいきます。しかも、多数の案件を同時に動かすので、普通のやり方ではついていけません。

いうまでもないことかもしれませんが、この著者は以前ソフトバンク孫社長の側近として働いていた方です。この著者の本は以前も読んだことがあります。その本にも、同じ趣旨の内容が書かれていました。無茶振りを現実に落とし込むための手法こそがこの著者の最も得意とするところなのでしょうか。

そして、その手法の一つ、PDCAに絞って書かれているのが本書になります。

PDCAの基本は『鬼速PDCA』と同じ

前述の通り、前回も同じくPDCAについてまとめられている本、『鬼速PDCA』を読みました。それぞれの本で重きを置かれているテーマは若干異なりますが、PDCAの基本的な手法は大きく異なってはいないでしょう。やはり仕事のスピードが早い人はやっていることも似通ってくるのではないでしょうか。

ポイントはいくつかありますが、「大きな目標を達成するための小さな目標を立てる」、「目標を定量化する」、「毎日改善する」といったところでしょうか。

単純なとっつきやすさ、読みやすさという点ではこちらにやや分があるかも?

当然違いも。全ての計画を同時に行う、という点

もちろん、違いもいくつかあります。その一つが「目標達成のための計画を複数たて、それらを全て同時に行う」という点。これはこの本の肝の一つでもあります。

考えついた方法はすぐ同時進行で試して、結果を検証する必要があります。

ある目標に対して、達成するための計画を複数考える、という点はどちらも共通ですが、計画(PLAN)の段階で取捨選択するか、全部試すか、という違いが二つの本の間にあります。

 

全部の計画を試して、そのあとどうするのか?そのまま走り続けるのか、どれかに絞るのか?

そういった更に踏み込んだ内容が知りたい方は、是非本書をご一読ください。 

自分の仕事の定量化を考えたい

サービスの提供や新規事業の創出といった形のないものを扱う仕事でも、自分でプロセスを分け、品質を定義するしかありません。

自分がこの本の内容を実践するにあたって 難しい点はここにあります。自分の仕事の達成度を表す際に、数字を使うのが難しい、ということ。同じことを思っている方も多いのではないでしょうか?

直ぐに思いつくのは自己採点で評価する、時間で評価する、といったところでしょうか。他にもまだありそう。

最近は自分の仕事の切り分けと計画立てを、拙いながらも始めることができています。定量化も進めたい。

 

それでは。